糖尿病根本治療に道 膵島移植の拒絶反応解明 福岡大・理研(産経新聞)
重症糖尿病の根本的治療法として期待される膵島(すいとう)細胞移植で、タンパク質の一種「HMGB1」が拒絶反応を促し、移植効果を妨げることを、福岡大と理化学研究所の研究チームが突き止めた。HMGB1の抗体投与で、拒絶反応を抑え移植効果を格段に高めることも判明。研究成果が米医学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」電子版に2日掲載された。
福岡大の安波洋一教授(再生・移植医学)によると、HMGB1の抗体を治療薬として投与し、拒絶反応を抑える方法がヒトでも確立されれば、糖尿病1型の重症患者に対する根本治療として膵島細胞移植の普及が大幅に進む。早ければ4〜5年後には本格的な治療を開始できる見込み。
糖尿病マウスに膵島細胞移植を実施すると、膵島細胞に多く含まれるHMGB1が細胞外に放出され、免疫系のリンパ球「NKT細胞」などが活性化し、拒絶反応を起こしていた。移植前にHMGB1抗体を投与すれば拒絶反応を避けることができ、従来の4分の1以下の細胞数の移植で糖尿病マウスの血糖値を正常に保つことができたという。
膵島細胞移植は、膵臓移植に比べて体への負担が少ないとされ、重症糖尿病患者の根本的治療として期待されている。ただ、拒絶反応が激しいことが最大の課題とされてきた。
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7階ベランダから転落? 小2男児死亡 千葉(産経新聞)
29日午前10時50分ごろ、千葉県習志野市大久保のマンションの駐車場に男児が倒れているのを通行人の男性会社員(60)が発見し、119番通報した。男児は、まもなく死亡が確認された。
県警習志野署によると、死亡したのは同マンション7階に住む市立小2年の男子児童(8)で、父親(42)と母親(40)と妹の4人暮らし。当時、両親は不在で、午前10時ごろ、世話をするために来ていた祖母(71)が遊んでいる児童を部屋に置いて、買い物に出かけ、約1時間後に帰宅したところ、ベランダの窓が開いていたという。
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「坂の上の雲」英訳版刊行へ(産経新聞)
本紙で昭和43年から47年まで連載された、作家の司馬遼太郎の長編歴史小説「坂の上の雲」を英訳出版する計画が進んでいる。企画を主導しているのは、日本文献出版(千葉県松戸市)の斎藤純生(すみお)社主(73)。新聞独特の文章構成や言い回しを外国人に受け入れられるよう配慮し、学者3人に英訳を依頼。現在約3分の1を訳出し、平成24年中の刊行を目指している。
「坂の上−」について、斎藤社主は「歴史家ではなくジャーナリストの視点で、膨大な資料を使い非常に客観的に描いている。文章も流麗で、トルストイの『戦争と平和』に匹敵する立派な作品」と高く評価。総発行部数が2千万部を超えるなど、日本での影響力の大きさからも、英訳の意義は大きいとみている。
日本文献出版は14年、明治初年の岩倉使節団の公式報告書「特命全権大使米欧回覧実記」の英訳を出版し、同年の日本翻訳出版文化賞を受賞している。
しかし、「坂の上−」は8巻という膨大な分量や、ある程度話が進むたびにそれまでの内容を振り返る新聞小説独特の文体、「余談だが」で始まる脱線など、外国の読者が親しみにくい要素もあり、翻訳出版は難しいとされていた。
かつて国際交流基金が米マサチューセッツ大のウィリアム・ナフ名誉教授に英訳を依頼し、1次訳までは完成したこともあったが、17年にナフ名誉教授が亡くなったため未完に終わっていた。
今回は、駿河台大学のポール・マッカーシー教授、同志社女子大のジュリエット・カーペンター教授、英ノッティンガム大のアンドリュー・コビング准教授の3人に新たに翻訳を依頼。編集者、監修者も別に選び、万全の態勢で臨む。全4巻に収める予定だ。
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元教員側が逆転敗訴=日の丸・君が代訴訟−東京高裁(時事通信)
卒業式などで日の丸に向かって起立せず君が代を斉唱しなかったことを理由に再雇用を拒否したのは違憲として、東京都立高校の元教職員13人が都に1人当たり約560万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は28日、元教職員側逆転敗訴の判決を言い渡した。
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国内長寿2位・113歳、太田ちよのさん死去(読売新聞)
国内長寿2位だった宮城県加美町の太田ちよの(おおた・ちよの)さんが25日、老衰で死去した。
113歳だった。告別式は30日午後2時、加美町町屋敷31龍川寺。自宅は同町南寺宿82の1。喪主は三男、和夫氏。
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